2018.8.23
人はプロセスにお金を払う

どうも、まつをです。

今日はコラム的なのを一つ。

いち消費者として、自分自身は商品のどの部分に価値を見出しているんだろう?

と考えた時に、年齢を重ねるにつれて感じる「価値のポイント」が変わってきていることに気づきました。

例えば、コーヒー1杯を自宅で煎れて飲む金額と、某コーヒーショップで飲む金額では、

すごい差があります。

昔の感覚だと、原価や実質的な値段と店舗で提示する値段を比較して損得を判断したりしていました。

年齢を重ねてくると、店舗のビジネスモデルや、その価格に至る様々な理由などが見えてくるようになり、

お店でコーヒーを飲むという行為と自宅で煎れる場合を比較することがナンセンスだと感じるようになりました。

それはなぜか。自分が店舗のインテリア、雰囲気、店員のサービスクオリティー、

注文から手元に届くまでのプロセスも含めた全体の価値を感じるようになったからです。

そういう意味では、ネット通販が当たり前のように利用され、動画配信やレンタルビデオが普及しても尚、

ショッピングモールや映画館が残り続けるのは、やはり人は目的へたどり着くまでのプロセスを楽しみ、

むしろそこへお金を払う人も多いからではないでしょうか。

私も、ネットの方が安価に手に入れられるものでも、あえて店舗で購入することがあります。

無機質で安価で便利なのがネットショッピングの良いところではありますが、

それ以外の発見や冒険心をくすぐるようなことや、出会いはありませんし、

定着すればするほど虚しささえ感じるようになりました。

ネットビジネスの一つである動画配信を行っているビデオマーケットにとって

必要なことの一つとして、実店舗に取って代わるということが挙げられます。

実店舗や物理的商品に勝るためには

端末ですぐ視聴できるという部分や返却不用などをアピールしていく傾向がありますが、

現代人にとってもはや当然のことで、あまりアドバンテージにはならないでしょう。

実店舗を知らない世代が出てくる日はそう遠くありませんし。

ビデオマーケットでは、物理商品と同等のサラウンド、映像クオリティーで提供している作品もいくつかあり、

そういった意味では実店舗に取って代わる一つの方法を既に取り組んでいると言えます。

ただ、まだ実店舗が有していて配信サイトが有していないものはたくさんあります。

例えば、たくさんのパッケージを一度に閲覧したり、手に取ってみたり、

ふいに作品のパッケージ写真が飛び込んできたり

ついでにイヤホンや電池やお菓子が買えたり、売り切れでがっかりしたり。。

他にも実店舗ならではの良いところがたくさんあります。

足を運ぶからこそ、その作品を視聴する以外のプロセスがたくさん生まれ、

そこにお金を払う理由が生まれるのです。

では動画配信事業で「プロセスにお金を払う感覚」をもっている人々に、

見たい作品を見終わるまでのプロセスを楽しんでもらうにはどうすればよいか。



それがこれからのビデオマーケットに課せられた最大の課題といえるのではないでしょうか。



圧倒的アイディアがあれば、ここでは言えませんが(笑)

でもビデオマーケットは常に緻密に考えていますよ。

「おっ!」を増やすためにね(ドヤ)



そうなんだよなぁ。

まつを



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記事担当者